- マーチンゲール法ってなに?
- バイナリーオプションでマーチンゲール法は使える?
バイナリーオプションの分析法などを勉強中に”マーチンゲール法”という攻略法を見かけたことはありませんか?
元々マーチンゲール法というのは、カジノのルーレットやバカラなどのゲームで使われていた攻略法で、それをバイナリーオプションでも応用して使おうみたいな感じで巷では言われています。
そこで今回は、マーチンゲール法はバイナリーオプションでも使えるのか?ということに焦点を当てて話していきます。
バイナリースクール
カジノとバイナリーオプションは仕組みが違うのですが、本当に稼げるのでしょうか?
目次
マーチンゲール法とは?
そもそもマーチンゲール法は、カジノの勝率50%で配当が2倍のゲームでよく使われていた攻略法で、仕組みとしては徐々に倍に掛けていってどこかで一回でも勝てば損失が0になるという仕組みの攻略法です。
下の表で具体的に詳しく説明すると、こんな感じ。
勝敗 | 投資 | 累計収支 | |
1回目 | 負け | 1000円 | 1000円負け |
2回目 | 負け | 2000円 | 3000円負け |
3回目 | 負け | 4000円 | 7000円負け |
4回目 | 負け | 8000円 | 15000円負け |
5回目 | 負け | 16000円 | 31000円負け |
6回目 | 勝ち | 32000円 | 1000円勝ち |
途中までは、負け続きで5回目で31000円負けになっていましたが、6回目で32000円投資して配当が2倍で64000円勝ちとなったので、6回目までのトータル収支は1000円勝ちということになります。
勝率50%のゲームということなので、2分の1で勝つことができるという性質上2回目の時点で当たる確率が80%を超えてきます。
3回目ともなると90%オーバーで、理論上は勝てると言われています。
勝った時点で、また最初の掛け金に戻り、どこかで勝ったらまた1回目に戻るので、最初が1000円の掛け金の場合1000円ずつ増えていく計算になります。
バイナリースクール
これがマーチンゲール法の大枠の概要なわけですが、勝ち負けが焼く50%で配当も2倍近くあるという点で似ているバイナリーオプションでは通用するのでしょうか?
バイナリーオプションでマーチンゲール法は通用する?
結論から言うと、通用する以前に行えない可能性も高く、損失リスクだけが大きくなります。
下で詳しく解説していきます。
ペイアウト率の問題
勝率が50%というところまでは合ってるのですが、バイナリーオプションのペイアウト率(配当)は2倍を切る業者が多いです。
ハイローオーストラリア | 1.85倍 |
ザオプション | 1.77~1.80倍 |
ソニックオプション | 1.76倍 |
ファイブスターズマーケッツ | 1.50~1.80倍 |
上記は、ユーザーによく使われているバイナリーオプション業者のペイアウト率をまとめたものです。
一番ペイアウト率が高いハイローオーストラリアでも、1.85倍です。
なので、先述した表でいくと、1000円から始めた場合1回目で予想を当てた場合「1000(円)×1.85(倍)=1850円」で利益は850円。
1回目で当たらずに2回目で当てた場合は、1回目の投資(1000円)をすでにしているので2回目は倍の2000円を投資します。
2回目の取引を計算すると「2000(円)×1.85(倍)=3700円」で利益は700円となります。
1回目は850円の利益だったのに対し、2回目は700円の利益。150円減っていることがわかるかと思います。
これ実はペイアウト率が1.85倍なので、取引をすればするほど負ける可能性が高くなってきます。
バイナリースクール
なので、バイナリーオプションでマーチンゲール法を正当な方法で行おうと思うと、取引をすればするほど負けやすくなります。
掛け金の倍率を上げれば一応プラス収支にはなる
バイナリーオプションでマーチンゲール法に従って勝っていくことはほぼ不可能ということがわかりましたね。
ただ、正攻法ではなく掛け金を倍にしたら理論上は勝っていくことは可能です。
元々マーチンゲール法は掛け金は負けた額の2倍を投資していくというものでしたが、少し改良して掛け金を2.5倍にしてみるとどうでしょう。
勝敗 | 投資 | 累計収支 | |
1回目 | 負け | 1000円 | 1000円負け |
2回目 | 負け | 2500円 | 3500円負け |
3回目 | 負け | 6250円 | 9750円負け |
4回目 | 負け | 15625円 | 25375円負け |
5回目 | 負け | 39063円 | 64438円負け |
6回目 | 勝ち | 97656円 | 1000円勝ち |
最終的に6回目の時点で162094円投資して、投資額が97656円だったのでこれに1.85を掛けると「97656×1.85=180663円」となり、累計投資額の162094円と6回目の勝ち額の180663円を計算すると、 18569円勝ちとなります。
バイナリースクール
2.5倍ずつ投資していくので、投資回数が増えれば増えるほど勝った時の金額は高くなりますが、その分投資額も2.5倍ずつ増えていくので、資金に余裕がないといけません。
勝つ前に資金ショートしてしまう可能性もある
2.5倍ずつ投資を増やしていく方法だと理論上勝っていくことは可能でしたが、その前に資金がなくなってしまうことも考えられます。
勝ち額は増えるものの、投資額もどんどん増えていくのであっという間に累計投資が100万円に到達することも考えられます。
資金管理はバイナリーオプションに限らず投資においてトータル収支で勝つために必要な一つの要素とも言えるので、資金ショートしてしまう可能性がある攻略法はあまりおすすめできません。
バイナリースクール
またバイナリーオプション業者によっては取引金額に上限があるので、マーチンゲール法が使えないという問題もあります。
取引上限金額の問題
バイナリーオプション業者によって、一回の取引に投資できる額が決められていることがほとんどです。
人気のバイナリーオプション業者のハイローオーストラリアの場合、一回に取引できる金額というのは20万円で、それ以上の取引は一回では行えません。
ということは、先程6回目の投資額が97656円だったので、これの2.5倍ともなると244140円で20万円を超えてしまうので、ハイローオーストラリアでは6回までしかマーチンゲール法が使えません。
優良と言われている業者でも取引上限は決められているので、マーチンゲール法をバイナリーオプションで行うのはそもそも難しいです。
口座凍結される可能性もある
バイナリーオプション業者によりますが、利用規約のところに大体「禁止行為に触れること」を言及していて、マーチンゲール法と明確に明記されているわけではありませんが、口座凍結される可能性は非常に高いです。
口座凍結される可能性がある取引は、そのバイナリーオプション業者で取引ができなくなるだけでなく出金すらできなくなる可能性があります。
大きく損失する可能性があって、口座凍結で取引不可&出金できないといったリスクしかほぼばいようなマーチンゲール法はあまりおすすめできるものではありません。
マーチンゲール法よりもテクニカル分析で取引する方がおすすめ!
マーチンゲール法自体は素晴らしい投資の考え方だと思います。
ただ、バイナリーオプションではリスクしかないですし、大切なお金を50%に掛け続けるのもどうかと思います。
それよりは、バイナリーオプションで稼いでいるトレーダーが行っている”テクニカル分析”を行って相場を見つつ予想する方がよっぽど稼げて、納得のいくお金の稼ぎ方ができるかと思います。
テクニカル分析とは、為替レートなどの値動きをグラフにしたチャートを分析することです。
テクニカル分析は、現在の相場の状態や相場の今後の流れを予測したりするのに使う分析法で種類がたくさんあり、自分が使いやすいものを使って攻略していくことが可能です。
もしテクニカル分析についてまだ全く知らないという方は、下記の記事で詳しくまとめているので、そちらを御覧ください。

バイナリースクール
通常稼いでいるトレーダーはテクニカル分析をしっかり行って利益を上げています。
もちろん簡単なことではありませんが、同額をアルバイトで稼ごうとするのと比較するとバイナリーオプションで稼ぐほうが将来性はあると思いますし、稼げる学が違います。
まとめ
バイナリーオプションでマーチンゲール法は使えるのか?というテーマで話していきましたが、理解深まりませいたでしょうか?
確率や計算のややこしい場面も多々ありましたが、結局の所マーチンゲール法に頼らずにしっかり相場を分析してこれからの稼ぐ力を身に着けたほうが良いということが言いたかったです。笑
最後になりますが、当サイトではテクニカル分析法について解説している記事もたくさんありますので、ぜひバイナリーオプションで勝ちたいと思っている方は参考にしてもらえると嬉しいです。